[台北 27日 ロイター] - 台湾経済部が27日発表した1月の輸出受注は前年同月比1.9%増の484億2000万ドルと、予想を上回った。人工知能(AI)関連の需要が好調だった。
ただ、見通しは依然厳しく、主要欧米諸国の高金利や地政学的な不透明感が重しとなっている。
ロイターがまとめた市場予想は3.6%減だった。昨年12月は16.0%減少していた。
経済部は、高性能コンピューティングとAI関連の需要が好調だったと指摘。春節休暇前の在庫積み増しも寄与した。
ただ、2月の輸出受注については、前年比11─15.7%減と予想。例年、年初は台湾のハイテク製品への発注が低迷する。
輸出受注の内訳は、通信機器が前年比19.3%減、電子製品が16.1%増。
中国からの受注は28%増(前月は3.5%減)。米国からの受注は2.7%増(同21.6%減)。欧州からの受注は50%減(同39.4%減)、日本からの受注は21.2%減(同30.5%減)。