[シドニー 6日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)が早ければ6月にも政策金利を引き上げると、国内大手銀行の大半が予想している。
RBAは5日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを過去最低の0.10%に据え置いた。ただ、金融引き締めに「忍耐強く」取り組むとしていた文言を削除し、2010年以来となる利上げに含みを残した。
ANZのアナリストは「今では、豪中銀が6月に15ベーシスポイント(bp)利上げすると予想している(従来予想は9月)。7月と8月に25bpの追加利上げがあるだろう」とした。NABやCBAも同様に6月の利上げ開始を見込んでいる。
一方、引き締めのペースや金利のピーク水準については、見方が大きく割れている。CBAの豪経済担当責任者、ガレス・エアード氏は、中立金利は1.25%とみており、中銀は23年初頭までに政策金利をこの水準まで引き上げ、その後同年中は金利を据え置くと予想した。
ANZのデービッド・プランク氏は、金利は3%強でピークとなるとみるが、引き締めサイクルは市場が織り込んでいるよりも長引くとの考えを示している。