[ロンドン 12日 ロイター] - 今年11月にイングランド銀行(英中央銀行)の金融安定担当の副総裁に就任するサラ・ブリーデン氏は、追加利上げの必要性を判断するためにバランスの取れたアプローチを求めるとし、金融政策委員会(MPC)の中道派になることを示唆した。
カンリフ副総裁の後任となるブリーデン氏は議会の財務委員会の公聴会で、成長率と失業率の双方向にバランスの取れたリスクがあると見ていると指摘。今後数年間は経済生産が横ばいになる可能性が高いとした。
また副総裁就任後は「2つの要因、すなわち、より持続的かつ二次的な影響によってインフレが定着するリスクと引き締めの影響とのバランスをとることに非常に注意を払っていく」とした。
インフレ率に関しては「8月時点のインフレ予想に対するリスクは上方に偏っているというMPCの見解に賛同する」とした一方、インフレ率は「2年後には目標の2%前後になる」と見込んだ。