[シドニー 23日 ロイター] - オーストラリアのウォン外相は、中国と特に貿易に関して相違があるものの、安定した関係を目指すと表明した。また、大国としての影響力を行使してウクライナ戦争の終結に貢献するよう中国に求めた。
ウォン氏は22日、ニューヨークで開催されている国連総会の合間に中国の王毅外相と会談。その後、記者団に対し「より安定した関係を築くためには、双方にとって多くのステップを踏まなければならない長い道のりがあると思う」と述べた。
「相違点については言うまでもなく第一に貿易の問題があり、私は最初にこの問題に焦点を当てた」と語った。
王氏との会談は建設的だったとした。また、国連安全保障理事会常任理事国5カ国の一つである中国に対し、ウクライナ危機を終結させるために影響力を行使するよう要請。「中国は大国だ。国連憲章を守る特別な責任を持つ常任理事国として、戦争終結へ影響力を行使するよう促す」と述べた。
ロシアのウクライナ侵攻は違法で、核兵器を使用するというプーチン大統領の脅しは「想像を絶するもので、無責任」と批判した。