■NY株式:ダウは142ドル高、投資家心理の改善が続く
NYダウ ナスダック
終値 :19756.85 終値 :5444.50
前日比:+142.04 前日比:+27.14
始値 :19631.35 始値 :5436.11
高値 :19757.74 高値 :5450.16
安値 :19623.19 安値 :5427.12
9日の米国株式相場は上昇。
ダウ平均は142.04ドル高の19756.85、ナスダックは27.14ポイント高の5444.50で取引を終了した。
トランプ政権での政策期待が強まるなか、投資家のリスク選好姿勢が強まっており、買いが先行。
ミシガン大学消費者景況感指数が予想を上振れたほか、原油相場の上昇も好感され終日堅調推移となった。
昨日に続いて、S&P500、ナスダック総合指数、ダウの主要株価指数が揃って最高値を更新した。
セクター別では、自動車・自動車部品や食品・飲料・タバコが上昇する一方で耐久消費財・アパレルや不動産が下落した。
半導体のブロードコム(AVGO)は決算内容が予想を上振れたほか、増配が好感され上昇。
飲料メーカーのコカコーラ(KO)は来年5月のCEO交代を発表し、堅調推移。
航空大手のアメリカン航空(AAL)は10-12月期の業績見通しを引き上げ、買われた。
一方で、医薬品のバイオジェン・アイデック(BIIB)は、アルツハイマー薬の臨床試験で病状進行を遅らせる効果が確認されたものの、投薬を受けた一部の患者の容体が悪化したことが明らかとなり、下落した。
メディアの21世紀フォックス(FOX)は、英有料テレビ大手スカイを142億ドルで買収することで暫定合意に至った。
今回の買収は、同社にとって欧州進出の足掛かりとなる。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米12月ミシガン大消費者信頼感指数がほぼ2年ぶり高水準でドル全面高
9日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円62銭へ弱含んだのち、115円37銭へ上昇し、115円32銭で引けた。
関係筋の話として、欧州中央銀行(ECB)が経営難に陥っているイタリア3位のモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行(モンテ・パスキ)からの増資延期の要請を拒否したとの報道を受けて、イタリア金融市場への懸念に一時リスク回避の動きが強まった。
その後、米国の12月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値がほぼ2年ぶりの高水準に改善したことを好感し、ドル買い・円売りが再燃。
ユーロ・ドルは、1.0581ドルから1.0531ドルまで下落し1.0557ドルで引けた。
イタリアの政局、金融不安にユーロ売りが継続した。
ユーロ・円は、121円20銭へ下落後、121円76銭へ反発。
ポンド・ドルは、1.2595ドルから1.2553ドルへ下落した。
ドル・スイスは、1.0214フランへ上昇後、1.0171フランへ反落した。
■NY原油:続伸で51.50ドル、非加盟国との会合への期待感が先行
NY原油は続伸(NYMEX原油1月限終値:51.50↑0.66)。
高値は0時40分の51.66ドル、安値は23時11分の51.12ドル。
10日に開催される石油輸出国機構(OPEC)総会と非OPEC加盟国の会合において、減産合意に向けた話しあいが進むとの見方が、引続き買い材料視された。
ただ、米石油サービス大手ベーカー・ヒューズが発表した米石油掘削装置(リグ)の稼動数は498基と、前週比では21基増加。
シェール関連の開発活発化が警戒されて上値は重くなった。
日足チャートでは、年初来高値51.93ドル(10/19)を突破した後は、上値が重くなっている。
一方、下値を切り上げる展開も見られることから、次のステージに進む可能性も。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 23.09ドル +0.140ドル(+0.61%)
モルガン・スタンレー(MS) 43.73ドル +0.150ドル(+0.34%)
ゴールドマン・サックス(GS)241.85ドル +0.400ドル(+0.17%)
インテル(INTC) 35.76ドル +0.060ドル(+0.17%)
アップル(AAPL) 113.95ドル +1.830ドル(+1.63%)
アルファベット(GOOG) 809.45ドル +14.28ドル(+1.80%)
フェイスブック(FB) 119.68ドル +0.770ドル(+0.65%)
キャタピラー(CAT) 95.53ドル -0.740ドル(-0.77%)
アルコア(AA) 32.05ドル +0.740ドル(+2.36%)
ウォルマート(WMT) 70.08ドル -0.260ドル(-0.37%)
スプリント(S) 8.48ドル -0.260ドル(-2.97%)