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欧米為替見通し:ドル売り加速に警戒、欧米の経済指標に反応か

発行済 2015-07-27 17:25
更新済 2015-07-27 17:33
欧米為替見通し:ドル売り加速に警戒、欧米の経済指標に反応か
きょうの欧米市場で、ドル売りの地合いとなりそうだ。
前週末の6月新築住宅販売件数が低調だったことから、きょう発表される米・6月耐久財受注が予想を下振れした場合には売りが加速するとみられている。
28-29日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、動きづらい展開が予想される。
米銀関係者は、9月利上げだとすると、「今週の声明文が9月利上げ開始を明示することはないだろうが、多少地ならし的な変更が加えられてもおかしくはない」とみている。
前週末発表された米・7月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は予想を上回り、53.8となった。
しかし、同じ日に発表された米・6月新築住宅販売件数は前月比-6.8%の48.2万戸と、増加予想に反し5月の51.7万戸から減少。
昨年11月以来で最低となった。
5月分も54.6万戸から51.7万戸へ下方修正した。
市場では、住宅関連の指数が下振れしたことで「ドル売りの流れになった」との見方を示す。
また、今晩の6月耐久財受注以降の米経済指標に関し、「ネガティブな材料に反応しやすくなる」と指摘する。
東京市場では、日経平均株価をはじめアジア株がほぼ全面安となったこともあり、ドル・円は下げやすい地合いだったが、123円半ばで下げ渋る展開が続いた。
本邦実需筋の買いが支えたとみられている。
ただ、欧米市場では売りが加速する可能性もある。
一方、独・7月IFO企業景況感指数も注目。
24日に発表されたユーロ圏の7月購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を下回り、世界的に経済成長が鈍化しているとの懸念が広がったことから、ユーロ売りが強まった。
なお、独・7月IFO企業景況感指数は17時に発表されており、108.0と予想の107.2を上回った。
ユーロ・円は136円80銭台とややユーロ買いが進んでいる。
【今日の欧米市場の予定】 ・17:00 独・7月IFO企業景況感指数(予想:107.2、6月:107.4) ・17:00 ユーロ圏・6月マネーサプライM3(前年比予想:+5.1%、5月:+5.0%) ・21:30 米・6月耐久財受注(前月比予想:+3.3%、5月:-1.8%) ・23:30 米・7月ダラス連銀製造業活動指数(予想:-3.5、6月:-7.0)

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