Cecile Mantovani
[ジュネーブ 20日 ロイター] - 国連調査訓練研究所(UNITAR)は20日、地球上で廃棄されている携帯電話や端末が年間6200万トンに上り、2030年までにさらに30%余り増える見通しとする報告を発表した。
電子ごみは、電子プラグまたはバッテリーを含む廃棄物。水銀などの有害物質を含んでいる可能性があり、健康や環境に被害を及ぼす恐れがある。
UNITARの持続可能サイクル担当のキース・バルデ氏は「これらの製品はしばしば修繕不能で簡単に廃棄物となり、世界的なごみの増加につながっている」と指摘。「電子ごみの山ができる速さはそれらのリサイクルのペースを上回っており、われわれはこの戦いに負けている」と述べた。
22年に発生した世界の電子ごみは6200万トンで、10年から82%増えた。
発生量は年間260万トン増えており、このペースで計算すると30年までに8200万トンに達する可能性がある。