11日のドル・円相場は、東京市場では101円03銭から101円49銭まで反発。
欧米市場でドルは一時102円06銭まで続伸し、101円96銭で取引を終えた。
本日12日のドル・円は、102円前後で推移か。
欧米株高や原油先物の上昇を意識して、リスク選好的なドル買い・円売りは継続する見込み。
来週15日発表の4-6月期国内総生産(GDP)一次速報値は前期比年率+0.7%程度になると予想されている。
今年1-3月期に続いてプラス成長になる見込みだが、成長率は鈍化する見通し。
4-6月期における個人消費の伸びはほとんど期待できないことや、企業設備投資は低い伸びにとどまる可能性があり、経済成長の減速要因とみられている。
閣議決定された事業規模28.1兆円の経済対策や日本銀行による追加緩和策への期待はあるが、中国経済の減速懸念は消えていないことや米雇用情勢のさらなる改善は期待できないとの見方が存在している。
市場関係者の間では、経済対策の効果を勘案しても今年度の経済成長率は1%を下回る低い伸びにとどまるとの見方が増えているようだ。