[モスクワ 20日 ロイター] - モスクワのソビャニン市長は20日、旧ソ連時代の自動車「モスクヴィッチ」の生産を今年12月に再開すると発表した。モスクヴィッチは約20年前に生産が停止されたが、ロシアから今年撤退した仏ルノーの工場で再度生産することとなった。
ルノーは、ロシアの自動車大手・アフトワズの株式67.69%をロシア国営の中央自動車エンジン科学研究所(NAMI)に譲渡すると発表。譲渡額は象徴的な価格として1ルーブル(0.0165ドル)としたが、6年以内に株式を買い戻す権利も取得していた。
ソビャニン氏は5月、モスクヴィッチ生産により数千人の雇用が維持されると述べ、工場の名称も変更されたが、工場はそれ以降稼働していない。
インタファクス通信はソビャニン氏の発言として「自動車業界は今年深刻な打撃を受けたが、産業貿易省の支援を得て12月にモスクヴィッチの生産を再開できるよう期待している」と伝えた。
同工場は20日、電気自動車(EV)200台を含め、今年は600台程度、来年は5万台の生産を期待していると公表した。
*誤字を訂正した上で写真を付けて再送します。