[ジャカルタ 16日 ロイター] - インドネシアのニッケル製錬所で先週末、賃金や安全性を巡る抗議活動が制御不能となって数百人の治安部隊が投入され、労働者2人が死亡した。当局が16日発表した。
中スラウェシ州警察によると、衝突が起きたのは中国江蘇徳龍ニッケル業傘下のPTガンバスターニッケル業(GNI)の製錬所で、インドネシア人と中国人の労働者それぞれ1人が死亡した。
国家警察トップは、これまでに500人以上の治安部隊を投入し、さらに増援部隊を送るとした上で、製錬所の操業は17日に再開されると述べた。製錬所ではインドネシア人約1万1000人と外国人1300人が勤務しているという。
抗議に参加した元GNI従業員は、同施設では爆発が起きたりバイクが重機に衝突したりするなど過去1年に死者を出す安全性の問題が起きていたと話した。
GNIは声明で、警察と徹底調査を行っていると述べた。
政府は17日に現地にチームを派遣し、ルフット海事・投資担当調整相が来週、GNI経営陣から話を聞く。
中国外務省報道官は16日、現地の中国大使館がインドネシア当局と連絡を取っていると述べた。