[日本インタビュ新聞社] - ■恐竜研究の成果を活かした教育コンテンツ
大日本印刷(DNP)<7912>(東証プライム)と福井県立大学は7月10日、恐竜の魅力を伝える「VR恐竜展システム -福井恐竜編-」を共同開発したと発表。このシステムは、画像認識とVR技術を用いて、来場者が自由に展示物のミニチュアを配置することで、原寸大のバーチャル展示会場を作成できるもの。福井県立大学が保有する「福井県で発見された恐竜の全身骨格3Dデータ」を活用し、学術的視点に基づく教育コンテンツとして構築した。
同システムの開発は、福井県立大学恐竜学研究所の3Dデータ活用ニーズと、DNPの文化財デジタルアーカイブ構築の取り組みが合致したことで実現。利用者は、ミニチュアパーツを配置して「自分だけの恐竜展」を作成し、ゲームコントローラーを使って自由に鑑賞できる。福井県立大学の今井拓哉准教授の監修のもと、恐竜展の企画プロセスを疑似体験できる工夫も施されている。
7月17日から福井県立恐竜博物館で公開されるこのシステムは、2025年の福井県立大学恐竜学部新設を見据えた取り組みでもある。DNPは今後、同システムを基にしたワークショップ向けツールの開発や、新たな恐竜コンテンツの開発を推進する。また、地域の魅力を体験できるコンテンツや美術館・博物館との鑑賞システムの開発など、自然科学に対する生活者の興味・関心を高める機会の創出にも取り組んでいくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)