[日経平均株価・TOPIX(表)]日経平均;21526.21;-159.69TOPIX;1566.58;-9.73[後場の投資戦略] 3連休明けの日経平均は反落し、3ケタの下落となっている。
連休中の米国株が連日で過去最高値を更新したのとは対照的だ。
先週1週間の騰落率を見ても、NYダウの+1.5%に対し日経平均は-0.3%となっており、「連れ高」期待は不発と言わざるを得ない。
かねて指摘しているとおり、米株高がFRBによる利下げ期待を主因としているのに対し、日本では日銀の追加緩和余地は限られるとみられており、相対的な出遅れにつながっていると考えられる。
10月に消費増税が控えていることもあり、海外投資家の日本株に対する関心が低下しているとの指摘は多く見られる。
日本でも日銀の緩和マネーや企業の自社株買いが株価を下支えしており、日経平均の日足チャートを見ると7月に入ってからは21500円近辺を下限、21800円手前を上限とするもち合いが続いている。
しかし、海外投資家の資金流入が限られるうちは一段の上昇を期待しにくいだろう。
今週から米国で、また来週から日本で企業決算の発表が本格化することも考慮すると、当面はもち合い相場が続くとみておきたい。
本日までに一巡する3-5月期決算は企業ごとに強弱が大きく分かれ、業績評価の個別物色が中心となりそうだ。
(小林大純)