■業績動向
1. 2018年3月期第2四半期の業績概要
(1) 損益状況
コニシ (T:4956)の2018年3月期第2四半期の業績は、売上高60,298百万円(前年同期比5.2%増)、営業利益3,036百万円(同15.8%増)、経常利益3,054百万円(同27.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,920百万円(同20.1%増)となった。
売上高はやや計画を下回ったものの、営業利益以下は期初予想を上回り、売上高、営業利益ともに第2四半期として過去最高となった。
セグメント別ではすべてのセグメントで増収となり、土木建設だけが微減益となったが、角丸建設(株)を買収したM&Aの費用(約150百万円)を計上したことが減益の主要因であり、実質的には増益であったと言える。
全体的には好調な決算だったと言える。
営業利益の増減要因を見ると、マイナス要因としては販管費の増加165百万円、製品価格の下落76百万円、原材料価格の変動53百万円等があったが、プラス要因としては、工場経費の減少60百万円、売上増加による利益増649百万円があり、結果として前年同期比で415百万円の増加となった。
(2) 財務状況
2018年3月期第2四半期末の財務状況は、流動資産は前期末比で3,461百万円増加し69,560百万円となった。
主に現金・預金の増加2,322百万円、売上債権の減少442百万円、たな卸資産の増加674百万円による。
固定資産は前期末比で4,631百万円増加し31,545百万円となったが、主に設備投資による有形固定資産の増加489百万円、M&Aに伴うのれんの増加による無形固定資産の増加838百万円、投資その他の資産の増加3,302百万円による。
その結果、資産合計は101,105百万円(前期末比8,092百万円増)となった。
負債合計は、44,387百万円(同6,299百万円増)となったが、主に仕入債務の増加2,580百万円、1年内返済予定の長期借入金の増加690百万円、長期借入金の増加1,325百万円、退職給付に係る負債の増加153百万円等による。
また、純資産合計は、主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加1,442百万円等から56,718百万円(同1,794百万円増)となった。
(3) キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは4,992百万円の収入であったが、主な収入は税金等調整前四半期純利益の計上3,043百万円、減価償却費951百万円、売上債権の減少629百万円、仕入債務の増加2,428百万円、主な支出はたな卸資産の増加713百万円等による。
投資活動によるキャッシュ・フローは3,470百万円の支出であったが、主に有形固定資産の取得による支出535百万円、角丸建設の株式取得による支出2,828百万円等による。
財務活動によるキャッシュ・フローは839百万円の収入であったが、主に自己株式の取得による支出623百万円と配当金の支払い477百万円による。
以上から2018年3月期第2四半期の現金及び現金同等物は2,333百万円増加し、期末残高は20,626百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
1. 2018年3月期第2四半期の業績概要
(1) 損益状況
コニシ (T:4956)の2018年3月期第2四半期の業績は、売上高60,298百万円(前年同期比5.2%増)、営業利益3,036百万円(同15.8%増)、経常利益3,054百万円(同27.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,920百万円(同20.1%増)となった。
売上高はやや計画を下回ったものの、営業利益以下は期初予想を上回り、売上高、営業利益ともに第2四半期として過去最高となった。
セグメント別ではすべてのセグメントで増収となり、土木建設だけが微減益となったが、角丸建設(株)を買収したM&Aの費用(約150百万円)を計上したことが減益の主要因であり、実質的には増益であったと言える。
全体的には好調な決算だったと言える。
営業利益の増減要因を見ると、マイナス要因としては販管費の増加165百万円、製品価格の下落76百万円、原材料価格の変動53百万円等があったが、プラス要因としては、工場経費の減少60百万円、売上増加による利益増649百万円があり、結果として前年同期比で415百万円の増加となった。
(2) 財務状況
2018年3月期第2四半期末の財務状況は、流動資産は前期末比で3,461百万円増加し69,560百万円となった。
主に現金・預金の増加2,322百万円、売上債権の減少442百万円、たな卸資産の増加674百万円による。
固定資産は前期末比で4,631百万円増加し31,545百万円となったが、主に設備投資による有形固定資産の増加489百万円、M&Aに伴うのれんの増加による無形固定資産の増加838百万円、投資その他の資産の増加3,302百万円による。
その結果、資産合計は101,105百万円(前期末比8,092百万円増)となった。
負債合計は、44,387百万円(同6,299百万円増)となったが、主に仕入債務の増加2,580百万円、1年内返済予定の長期借入金の増加690百万円、長期借入金の増加1,325百万円、退職給付に係る負債の増加153百万円等による。
また、純資産合計は、主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加1,442百万円等から56,718百万円(同1,794百万円増)となった。
(3) キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは4,992百万円の収入であったが、主な収入は税金等調整前四半期純利益の計上3,043百万円、減価償却費951百万円、売上債権の減少629百万円、仕入債務の増加2,428百万円、主な支出はたな卸資産の増加713百万円等による。
投資活動によるキャッシュ・フローは3,470百万円の支出であったが、主に有形固定資産の取得による支出535百万円、角丸建設の株式取得による支出2,828百万円等による。
財務活動によるキャッシュ・フローは839百万円の収入であったが、主に自己株式の取得による支出623百万円と配当金の支払い477百万円による。
以上から2018年3月期第2四半期の現金及び現金同等物は2,333百万円増加し、期末残高は20,626百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)