[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は7日、議会が債務上限を引き上げなければ、米国に長期的なダメージが及ぶリスクがあるという見解を示した。
パウエル議長は上院銀行委員会で行った証言で「議会は債務上限を引き上げる必要がある。引き上げられなかった場合の結果を予測することは難しいが、極めて有害で長期的な損害を及ぼす可能性がある」と述べた。
米議会予算局(CBO)は先月、連邦政府債務の法定上限31兆4000億ドルを引き上げまたは停止しない限り、7─9月に財務省の全ての支払い手段が枯渇することになると発表した。
下院の過半数議席を握る共和党は、民主党が歳出削減で同意するまで、債務上限の引き上げには動かない構えを見せている。一方、民主党は債務上限を「人質」にすべきでないと反発している。