[日本インタビュ新聞社] - 京セラ<6971>(東証プライム)は5月10日、繊維・アパレル業界で長年の課題であった、捺染(なっせん)時の水質汚染などの解決に貢献する、デジタル捺染の新製品インクジェット捺染プリンター「FOREARTH」(フォレアス)を開発したと発表。このプリンターは、従来の捺染技術に比べて水やエネルギーの消費量を大幅に削減するとともに、高品質な染色を実現する。
「FOREARTH」は、京セラの独自のインクジェットヘッドと染料インクを採用し、布地に直接インクを噴射することで、染色工程を簡略化した。また、インクの色数や濃度を自由に調整できるため、デザインの自由度が高くなる。さらに、インクの浸透性や耐久性を高めるために、京セラのナノテクノロジーを応用した特殊な加工液を開発した。この加工液は、布地に塗布するだけでなく、インクと混ぜて使用することもできる。
「FOREARTH」は、環境負荷の低いインクジェット捺染プリンターとして、ファッションやインテリアなどの分野で活用されることが期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)