[東京 24日 ロイター] - 日本百貨店協会が24日発表した10月の全国百貨店売上高は、店舗数調整後で前年比11.4%増の4281億円と、8か月連続プラスになった。
10月は、新型コロナウイルスの感染状況が比較的落ち着いていたことから外出機会が増えたことに加え、全国旅行支援等による人流の増加があったことで、会員向け施策・物産展等の各種企画催事が盛況だった。
顧客別では、インバウンドが、水際対策の大幅緩和や円安の影響から同4倍以上に増加した。ただ、コロナ前の2019年比では、まだ半分ほどの水準という。一方、国内顧客も8.7%増と堅調だった。
商品別にみると、ラグジュアリーブランドや時計・宝飾品等の伸びが続いているほか、菓子も手土産・ギフト需要から2桁の伸びとなった。コートやジャケットなどの重衣料も好調だった。
調査対象の百貨店は71社・186店舗。東京地区は前年比17.0%増と、14カ月連続プラスとなった。