[ワシントン 12日 ロイター] - 米ホワイトハウスは12日、国内の新型コロナウイルス感染者数の大半を占めているオミクロン変異株派生型「BA.5」の感染拡大抑制に向けた対策を発表した。
50歳以上の人にワクチンの追加接種を受けるよう呼びかけ、それによって秋にオミクロン株対応ワクチンの追加接種を受けられなくなることはないと強調した。
家庭での検査や高品質マスクの普及、免疫不全者への支援も図る。
保健当局によると、「BA.5」は過去の感染などによってできた免疫をかいくぐる性質を持っていることが示されている。
バイデン政権のファウチ首席医療顧問は「BA.5」について、重症化や入院のリスクが高いわけではなさそうだと指摘した。
また、追加接種の対象を50歳未満に拡大する案を保健当局とホワイトハウスが検討しているが、最終決定は米食品医薬品局(FDA)とCDCに委ねられると述べた。
米疾病対策センター(CDC)のワレンスキー所長は、「BA.5」が先週時点で米国で広がっているコロナ変異株の65%を占めていると推定。同じくオミクロン変異株の派生型である「BA.4」も同16%を占め、両派生型の割合は80%を超えたという。
米国の新型コロナ感染による入院者数の7日平均は5月初旬から倍増している。