[8日 ロイター] - 女子テニスの東京五輪シングルス銅メダリスト、エリナ・スビトリナ(ウクライナ)は8日、母国へ侵攻しているロシアとそれに協力しているベラルーシの選手の2024年パリ五輪出場を巡る問題で、ウクライナが出場をボイコットせずに済むよう願うと語った。
約1年前に始まったウクライナ侵攻以降、ロシアとベラルーシの選手は国際大会からほぼ除外されている。一方で国際オリンピック委員会(IOC)は、両国の選手がパリ五輪に中立の立場で参加できるよう検討している。
テニスでは四大大会のウィンブルドン選手権が両国選手の出場を禁止したが、ATP(男子テニス協会)やWTA(女子テニス協会)のツアーには国に属さない個人の資格で出場が続いている。
スビトリナはロイターの取材に対し、「戦争がまだ続き、ロシア軍のために人々が死んでいる状況で、何事もなかったように日常生活を送ることはできない」とコメント。さらに「テニス界では何のアクションもなされていない。彼ら(ロシアとベラルーシの選手たち)は中立の旗の下に置かれている。私はウクライナが五輪をボイコットするという決断に至らないことを願う」と続けた。