[ダブリン 24日 ロイター] - アイルランドの格安航空大手ライアンエアーが24日発表した4─6月期決算は、利益が新型コロナウイルス流行前の水準を上回った。年内の旅行需要について慎重な見方を示した。
税引き後利益は6億6300万ユーロ(7億3726万ドル)と前年同期の1億7000万ユーロから拡大した。同四半期としては過去最高で、アナリスト予想の6億2000万ユーロも上回った。
輸送量は前年比11%増、平均運賃は42%増加した。
小幅増を見込む通期利益については、慎重ならが楽観的な見方を維持するとした。
マイケル・オライリー最高経営責任者(CEO)はアナリスト向け会見で「マクロ経済動向の影響を懸念している。消費者物価、金利、住宅ローン金利の上昇は今年後半の個人消費に影響を与える可能性がある」と述べた。顧客が価格に敏感になることは同社に追い風になると指摘した。
ニール・ソラハン最高財務責任者(CFO)は欧州の熱波について、顧客が涼しい地域に旅行先を変えたり、予約を取り消したりはしていないと語った。