[24日 ロイター] - ロシア開発対外経済銀行(VEB)のエコノミストは24日、同国の実質可処分所得が今年最大12%減少するとともに、インフレ率は20%に急上昇し、失業率は一段と悪化するとの見通しを示した。
VEBによると、ロシアの失業率は今年、6.0─6.2%に達するとの予想を示し、1月時点の予想(4.4%)から引き上げた。
「雇用を支える追加措置が実施されれば失業者のさらなる増加を回避できる」と説明した。
ロシア中央銀行は18日、政策金利を20%に据え置いた。中銀は「一時的だが不可避なインフレ高進局面」に入ったとし、速報ベースの指標は今後数四半期に経済が縮小することを示唆するとの見方を示した。
VEBは、年末までにインフレ率は19.3%に達すると予想している。中銀のインフレ率目標は4%。
中銀がエコノミストらに対し3月初旬に行った調査では、22年の経済成長率はマイナス8%、インフレ率は20%と予想されている。