6日の香港市場は小動き。
主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比5.24ポイント(0.02%)高の27688.64ポイントと5日続伸する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は16.77ポイント(0.15%)安の10860.86ポイントと5日ぶりに反落した。
売買代金は728億6100万香港ドルに縮小している(5日は921億1700万香港ドル)。
投資家の慎重スタンスが強まるなか、方向感を欠く流れ。
米中通商交渉を巡る新規ニュースに乏しく、続報待ちのスタンスが買いを手控えさせた。
もっとも、米中貿易摩擦の緩和や中国の政策に対する期待感は根強く、大きく売り込む動きもみられていない。
ハンセン指数の構成銘柄では、新世界発展(17/HK)と九龍倉置業地産投資(1997/HK)、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)がそろって1.2%高と上げが目立った。
中国人寿保険は8日続伸し、約半年ぶりの高値水準を回復している。
1~9月期決算の3倍増益が引き続き支援材料となった。
業種別では、非鉄関連がしっかり。
新疆新キン鉱業(3833/HK)が5.1%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が1.5%高、江西銅業(358/HK)が2.1%高と上昇した。
エネルギー・資源会社の中信資源HD(CITICリソーシズ・ホールディングス:1205/HK)も2.0%高と値上がりしている。
半面、食品・飲料、酒造など消費関連セクターは安い。
中国蒙牛乳業(2319/HK)が5.9%、中国旺旺HD(151/HK)が1.5%、統一企業中国HD(220/HK)が1.4%、万洲国際(WHグループ:288/HK)が0.9%、青島ビール(168/HK)が1.2%ずつ値を下げた。
蒙牛に関しては、同社経営陣が「2019年第4四半期(10~12月)は原料コストの増加を見込む」との認識を示したことが嫌気されている。
粗利益率の下振れ圧力が増すと警戒された。
一方、本土市場は4日ぶり反落。
主要指標の上海総合指数は、前日比0.43%安の2978.60ポイントで取引を終えた。
保険・不動産株が下げを主導する。
不動産株、自動車株、ハイテク株、エネルギー株、医薬品株、運輸株なども売られた。
半面、銀行株の一角は高い。
航空・防衛関連株や非鉄株の一部も買われた。
【亜州IR】