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英賃金、11─1月は21年終盤以来の伸び鈍化 失業率3.7%で横ばい

発行済 2023-03-14 16:59
更新済 2023-03-14 18:28

[ロンドン 14日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が14日発表した2022年11月─23年1月の失業率は3.7%で横ばいとなった。市場は3.8%に上昇すると見込んでいた。

イングランド銀行(英中央銀行)が注視する賃金(ボーナスを除く)は6.5%増と、伸び率は22年10─12月の6.7%から鈍化した。鈍化は21年終盤以来初めて。市場予想は6.6%増だった。

全体の賃金の伸び率は前年同期比で5.7%となり、市場予想と一致した。22年5─7月以来の低水準。同年10─12月は6.0%だった。

ONSによると、インフレ調整後の賃金(ボーナスを除く)は3.5%減と、01年の統計開始以来最大級のマイナス幅となった。全体の賃金は実質4.4%減少し、09年初頭以来最大の減少率となった。

金利先物市場では0830GMT(日本時間午後5時30分)時点で、来週に英中銀が利上げを一時停止する確率は約40%、0.25%の英利上げが決定される確率は60%となっている。

ポンドは統計発表直後にドルとユーロに対して上昇し、その後下落した。

© Reuters.  3月14日、英国立統計局(ONS)が発表した2022年11月─23年1月の失業率は3.7%で横ばいとなった。写真はロンドンで2014年4月撮影(2023年 ロイター/Toby Melville)

ハント財務相は「雇用市場は依然として堅調だが、インフレ率は依然として高過ぎる」と指摘。「15日発表の予算案では、インフレを抑え、債務を減らし、より多くの人々の再就職を支援することを含めて経済を成長させるためのさらなる方策を示す」と述べた。

不就労率(仕事に就いておらず、仕事を探していない人の割合)は0.2%ポイント低下の21.3%。主に若年層が押し下げた。

22年12月─23年2月の求人件数は5万1000件減の112万4000件と、8回連続の減少となった。

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