Shinji Kitamura
[東京 6日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場終盤から小幅円安の149円半ばで取引されている。韓国株が4%高となるなど週明けアジア株式市場は全面高で、リスクオンムードの下、円が広範に売られた。
ドルは早朝の149円前半からじり高となり、午後には149.67円まで切り返すなど、3日海外市場の下げを半分近く埋める場面もあった。「高金利のドルの安値圏では、押し目買い意欲が強い」(FX会社)という。
米利上げ見通しの後退が、株高とドル安を同時に後押ししたことで、円は対ドル以外の通貨に対しても軟調ぶりが目立った。ユーロが160円半ばと31日につけた15年ぶり高値へ迫ったほか、スイスフランも166円半ばと最高値168円台が再び視界に入ってきた。
この日の韓国株式市場では、総合株価指数(KOSPI)が4%超上昇した。米利上げ見通しの後退とともに、金融委員会(FSC)が5日、少なくとも来年6月まで株式の空売りを禁止すると発表したことが手がかりとなった。
米雇用統計の下振れを経て、ドルは週明け取引でも幅広く下落し、中国人民元の対ドル相場はオンショア、オフショアともに1カ月ぶり高値を付けた。市場では、今週発表が相次ぐ中国の経済指標が堅調な内容となれば、ドル安が勢いづく可能性があるとして、関心を寄せる声が出ていた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 149.53/149.56 1.0734/1.0738 160.54/160.55
午前9時現在 149.45/149.46 1.0730/1.0734 160.37/160.41
NY午後5時 149.35/149.40 1.0729/1.0733 160.28/160.32