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午後3時のドルは121円前半で底堅い、米金利上昇が支え イベント控え様子見も

発行済 2022-03-24 15:22
更新済 2022-03-24 15:28
© Reuters.  3月24日、午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(121.15/16円)に比べてドル高/円安の121.43/45円で推移している。写真は米ドル紙幣。2021

[東京 24日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(121.15/16円)に比べてドル高/円安の121.43/45円で推移している。時間外取引の米長期金利の上昇がドルをサポートし、ドル/円は121円前半で底堅く推移した。ただ今晩、複数の米連邦準備理事会(FRB)当局者らによる発言機会を控えていることから、午後は徐々に様子見姿勢も強まった。

時間外取引で米10年債利回りは足元、2.34%台後半と上昇基調となっている。ドル/円はここのところ急ピッチで上昇したため、大きな値動きはみられなかったが、121円台をキープするなど底堅さは維持した。

市場関係者からは、短期的には利益確定のドル売りが出る可能性はあるものの、中長期的にはドル高/円安基調が続くと予想する声が多い。

三井住友DSアセットマネジメントのチーフマーケットストラテジスト・市川雅浩氏は「年内のドル/円の上限は125円程度になるのではないか」と話す。日米の金融政策の差や、日本の貿易赤字定着を背景に円は売られやすい地合いが続くという。ただ、米国の利上げについてはかなり織り込みが進んでいる上、「さらにFRBがタカ派化すれば米景気にダメージを与えかねない」とみており、米金利の上昇余地も限られるのではないかと指摘。ドル/円は緩やかに上昇すると見込んでいる。

また、足元の円安進行に対する国内の当局者の姿勢にも関心が集まっている。先週末の記者会見で黒田東彦日銀総裁は、円安は日本経済にとってプラスと従来の見方を改めて示した。

トレイダーズ証券の市場部長・井口喜雄氏は、仮にドル/円が125円程度まで上昇しても、日銀の姿勢は変わらないのではないかとみている。井口氏は「先週末の会見では、円安を抑制することよりも2%の物価目標の方がプライオリティーが高い印象を受けた」と指摘。日本は米欧と異なり恒常的に消費者物価指数が2%を超える可能性が現時点では低く、当面は緩和姿勢を維持し、円安をけん制する可能性は低いのではないか、との見方が聞かれた。

ただ、急速に円安が進んだ場合は、「日銀よりも政府が何かしら(円安をけん制する)メッセージを出す可能性がある」(三井住友DSアセットマネジメント・市川氏)との意見も聞かれ、ドル/円の値動きのスピードには注意が必要だという。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

© Reuters.  3月24日、午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(121.15/16円)に比べてドル高/円安の121.43/45円で推移している。写真は米ドル紙幣。2021年11月撮影(2022年 ロイター/Murad Sezer)

午後3時現在 121.43/45 1.0976/80 133.29/33

午前9時現在 121.11/13 1.1004/08 133.28/32

NY午後5時 121.15/16 1.1000/04 133.29/33

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