[モスクワ 17日 ロイター] - ロシアエネルギー大手ロスネフチのトップ、イーゴリ・セチン氏は17日、ロシアは石油生産量のうち輸出される割合が縮小しているため、影響力で他の「OPECプラス」参加国に負けていると述べた。
プーチン大統領の長年の盟友であるセチン氏はこれまで、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成するOPECプラスに参加していない米国の産油ブームについても、他の産油国よりも世界石油市場で影響力を及ぼしていると発言している。
同氏は経済フォーラムで、OPECプラス参加国の中には生産量の90%を輸出している国もあるが、ロシアは生産量の半分しか世界市場に供給していないと指摘。「そのため、主要市場への影響とアクセスを評価する現行のメカニズムでは、わが国はあまり有利な立場にない」と述べた。
その上で「国内市場の規模が異なることを考慮すると、生産枠だけでなく、石油輸出量も監視することが適切と思われる」とした。
現在、OPECプラスは生産量のみを規制しており、輸出量は規制していない。
同氏は、経済構造や石油生産量の違いから、OPEC諸国が共通認識を持つことが一段と困難になっているとも述べた。