6日の日経平均は続伸。
219.95円高の24325.23円(出来高概算12億3212万株)で取引を終えた。
一時24389.00円まで上げ幅を広げており、2018年10月以来の高値水準を回復している。
米国市場が連日で強い上昇となるなか、急ピッチの上昇に対する利食いの動きも意識され、朝方こそ小幅に反落して始まった。
しかし、寄り付き直後に付けた24039.16円を安値に切り返す展開となり、24300円台を回復。
後場はこう着ながらも概ね24300円を上回っての推移が続いた。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。
セクターでは鉄鋼、海運、機械、ゴム製品、銀行、証券、パルプ紙が堅調。
半面、不動産、医薬品、電気機器、情報通信が小安い。
指数インパクトの大きいところではダイキン (T:6367)、ファーストリテ (T:9983)、テルモ (T:4543)、エーザイ (T:4523)、コナミHD (T:9766)、KDDI (T:9433)が堅調。
一方でソフトバンクG (T:9984)、中外薬 (T:4519)が重石となった。
日経平均は一気にこれまでのもち合いレンジを上放れてきており、需給状況は大きく改善している。
急ピッチの上昇に対する短期的な過熱感が警戒されやすいだろうが、決算発表が本格化するなかで積極的に上値を買い上がる流れは考えづらく、基本的にはショートカバーの流れとみられる。
そのため、急ピッチの上昇ながらもロングポジションはそれ程積み上がっていない可能性が高そうである。
引き続き大統領選の行方を警戒しつつも底堅さが意識される場面においては、押し目買い意欲が高まりそうである。
決算発表は来週で一巡するが、概ね主要処の決算発表が一巡してきたこともあり、機関投資家の動向も意識されてくるだろう。
また、来週は中小型の決算発表がピークとなることもあり、個人主体による決算を手掛かりとした日替わり物色が活発になりそうである。