[ワシントン 4日 ロイター] - 米商務省が4日発表した10月の製造業新規受注は前月比1.0%増と、市場予想の0.8%増を上回った。新型コロナウイルス危機から製造業が安定的に持ち直し続ける中で設備投資が当初よりも好調に伸びた。
9月の製造業新規受注は1.3%増だった。
米経済の11.3%を占める製造業は、新型コロナ危機によって需要がサービスからモノへ移行していることが下支え要因となっている。ただ雲行きは怪しい。米供給管理協会(ISM)が1日に発表した11月の製造業景気指数は新型コロナの影響で前月から低下した。
民間設備投資の先行指標とされる資本財から国防関連と航空機を除くコア資本財受注は前月比0.8%増と、当初発表の0.7%増から上方改定された。国内総生産(GDP)の設備投資の算出に用いられるコア資本財の出荷は前月比2.4%増と、当初発表の2.3%増から上方改定された。
設備投資は第3・四半期に持ち直し、6四半期ぶりにプラスへ転じた。第3・四半期GDPは年率33.1%増だった。第2・四半期GDPは31.4%減と、政府が統計を開始した1947年以来の大幅な落ち込みだった。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20201204T181132+0000