[メルボルン 12日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅安。石油輸出国機構(OPEC)と国際エネルギー機関(IEA)が対照的な需要見通しを示し、不透明感が漂っている。ただ景気後退への懸念が和らぐ中、週間では上昇する見通し。
0112GMT(日本時間午前10時12分)時点で北海ブレント先物は0.34ドル(0.3%)安の1バレル=99.26ドル。米WTI先物は0.34ドル(0.3%)安の94.00ドル。
北海ブレントは先週、インフレ加速と利上げが経済成長や燃料需要に打撃を与えるとの懸念から14%急落したが、今週はこれまで4%を超える上昇。WTIも週間で5%超上昇している。
ウエストパックのシニアエコノミスト、ジャスティン・スマーク氏は「短期的な需要には大きな不透明感がある」とし、それが軽減されるまで市場はしばらく不安定な動きが続くとの見方を示した。
OPECは11日、2022年の世界石油需要増加幅が日量310万バレル(3.2%)となり、前回予想から26万バレル減るとの見通しを示した。一方、IEAは増加幅が日量210万バレルになると予測し、前回予想から38万バレル上方修正した。