[サンパウロ 18日 ロイター] - ブラジルではウクライナ侵攻に伴う制裁の影響でロシア産肥料が不足するとの懸念があったものの、ロシアからの出荷は順調で、例年通りの作付けが可能になりそうだ。
ブラジルの作物取引会社の出荷データによると、18日時点でロシア産の肥料約67万8000トンを積んだ少なくとも24隻の船が来週以降にブラジル到着を予定している。
このうち11隻はウクライナ侵攻が始まった2月24日より後にサンクトペテルブルクやムルマンスクなどから出港。最も遅い船は4月4日にロシアから出航した。
輸入される肥料は大豆やトウモロコシの栽培に使われる塩化カリウムが中心という。
ブラジルは肥料を輸入に頼っている。
ある肥料トレーダーは、ロシア企業の海外部門が肥料の注文を処理し、西側諸国の制裁を受けていない銀行が決済を担当しているため、取引は依然可能だと語った。