18日の香港市場は値上がり。
主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比223.38ポイント(0.98%)高の23023.16ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が12.93ポイント(0.13%)高の9654.69ポイントとそろって3日ぶりに反発した。
売買代金は930億2800万香港ドル(17日は847億800万香港ドル)。
業績相場の流れ。
上場企業の決算報告がピークを迎え、好業績を明らかにする企業が相次いだことが買い安心感を誘った。
金融緩和スタンスの期待感も内外で強まる。
米国で公開された前回(7月)分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、多数の委員が「追加利上げには、経済データの見極めが必要」とみていたことが判明するなか、9月利上げの懸念が後退した。
中国内でも、金融当局が緩和策を近く打ち出すとの観測が高まっている。
ハンセン指数の構成銘柄では、中間業績上振れの銘柄群が値上がり率上位に並んだ。
通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が7.7%高、インターネットサービス最大手の騰訊HD(テンセント:700/HK)が5.2%高、保険事業で中国2位の中国平安保険(2318/HK)が2.5%高と上げが目立つ。
テンセントは連日で史上最高値を更新した。
本土系と香港系の不動産セクターも高い。
首創置業(北京キャピタル・ランド:2868/HK)が4.3%、広州富力地産(広州R&Fプロパティーズ:2777/HK)が4.1%、新世界発展(17/HK)が3.3%、恒隆地産(101/HK)が3.0%ずつ値を上げた。
一方、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)は後場途中から急落した。
同社が昼ごろ発表した中間業績は、純利益が予想を上回る35.8%増という内容。
後場が始まってから1.5%高の5.93香港ドルまで上昇し上場来高値を更新したものの、その後は一転、利食い売りが広がり5.0%安の5.55香港ドルで取引を終えた。
同業他社株の長城汽車(2333/HK)も5.0%安、広州汽車集団(2238/HK)も1.3%安と下げている。
【亜州IR】