以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家、虫とり小僧氏(ブログ:いつか子供に伝えたいお金の話、ツイッター:@mushitori)が執筆したコメントです。
フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
---- ※2016年4月24日18時に執筆 私が投資を始めることになったきっかけは、生命保険の検討でした。
もう10年以上も前の話ですが、私に営業をかけてきた保険屋さんは、将来に向けてのライフプラン・マネープランを優しく説いてくれると同時に、「このまま何もしないと貧乏地獄に堕ちるぞ!」と言わんばかりにお金に関する不安を列挙してきました。
そして彼は、「でも、ウチの生命保険商品を使えば心配ありません!」と断言し、まずは終身保険を勧めてきました。
おおよその金額ですが、毎月5万円の保険料を30年間支払い続ければ、生涯2200万円の死亡保障がついて、30年経てば2200万円を受け取ることができる、というようなものでした。
30年間の支払総額は1800万円なので、支払った保険料に対するリターンは約22%です。
投資に関する特別な知識を持っていなかった当時の私は、「こんなに割の良い金融商品は他にはない」という保険屋さんの言葉を素直に信じ、「これはおいしい話だ」と思いました。
しかし同時に、「なぜ保険会社は、受取額より多い支払いを約束できるのだろう?」という疑問も湧いてきました。
そして色々と調べるうちに、保険会社は集めた保険料から経費を引いた資金で「運用」なるものを行ってお金を殖やし、受取額以上の支払いを可能にしていることを知りました。
さらに勉強を進めると、マーケットの世界にはインデックスと呼ばれる様々な金融市場の平均値を指数化したものが存在し、それには誰でも簡単に投資できることを知りました。
そこで、仮に30年前に先進国の平均株価指数(MSCIコクサイ・インデックス)に投資していたら、どのくらい増えているのかを計算してみたのです。
あくまでも当時の市況下での試算ですが、なんとその投資元本は、10倍(リターン約900%)くらいに殖えている計算になりました。
終身保険は30年間保険料を支払い続けて(途中解約すると元本割れ)、支払額の1.2倍程度。
かたや約10倍です。
もちろん、これは単純比較できるものではありません。
終身保険への保険料支払いは毎月の拠出で、死亡保障などの準備金やその他経費を差し引いたうえでの最終受取額なのに対して、10倍という数値は総支払保険料相当額を30年前に一括投資したと仮定したものにすぎないからです。
ただ、私はこの試算結果に大きな衝撃を受け、保険商品には万が一のときの大きな保障だけしてもらって(掛け捨てだけ利用して)、お金を殖やす「運用」は自分でした方が良さそうだ、と思いました。
考えてみれば、保険会社の手数料が高いのは当たり前です。
受け取った保険料の中から、職員に給料を支払い、広告費などの諸経費を負担し、顧客の万が一の保障までしたうえで、受け取った金額以上の満期保険金を支払って、さらに利益まで出さなければならないのですから。
私はべつに保険商品や保険会社をどうこういう意図でこの記事を書いているわけではありません。
あくまでも私が投資を始めるきっかけの「気づき」の題材として取り上げただけです。
また、実際に自分で「運用」をしてみるとなると、これまた大変です。
誰もが簡単に実践し、かつ心穏やかに継続できることではありません。
預貯金しか知らなかった人が、元本保証のない投資の世界に足を踏み入れるにはそれなりのハードルがあります。
しかしながら、例えば私の実践しているようなインデックス投資であれば、誰でもほとんど手間をかけずに、低コストで世界中の株式や債券などのリスク資産に投資することが可能です。
もちろん、それなりのリスクを許容する必要はありますが、そういう選択肢がもう少し世間に認知されてもいいとは思っています。
---- 執筆者名:虫とり小僧 ブログ名:いつか子供に伝えたいお金の話 ツイッター名:虫とり小僧(@mushitori)
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---- ※2016年4月24日18時に執筆 私が投資を始めることになったきっかけは、生命保険の検討でした。
もう10年以上も前の話ですが、私に営業をかけてきた保険屋さんは、将来に向けてのライフプラン・マネープランを優しく説いてくれると同時に、「このまま何もしないと貧乏地獄に堕ちるぞ!」と言わんばかりにお金に関する不安を列挙してきました。
そして彼は、「でも、ウチの生命保険商品を使えば心配ありません!」と断言し、まずは終身保険を勧めてきました。
おおよその金額ですが、毎月5万円の保険料を30年間支払い続ければ、生涯2200万円の死亡保障がついて、30年経てば2200万円を受け取ることができる、というようなものでした。
30年間の支払総額は1800万円なので、支払った保険料に対するリターンは約22%です。
投資に関する特別な知識を持っていなかった当時の私は、「こんなに割の良い金融商品は他にはない」という保険屋さんの言葉を素直に信じ、「これはおいしい話だ」と思いました。
しかし同時に、「なぜ保険会社は、受取額より多い支払いを約束できるのだろう?」という疑問も湧いてきました。
そして色々と調べるうちに、保険会社は集めた保険料から経費を引いた資金で「運用」なるものを行ってお金を殖やし、受取額以上の支払いを可能にしていることを知りました。
さらに勉強を進めると、マーケットの世界にはインデックスと呼ばれる様々な金融市場の平均値を指数化したものが存在し、それには誰でも簡単に投資できることを知りました。
そこで、仮に30年前に先進国の平均株価指数(MSCIコクサイ・インデックス)に投資していたら、どのくらい増えているのかを計算してみたのです。
あくまでも当時の市況下での試算ですが、なんとその投資元本は、10倍(リターン約900%)くらいに殖えている計算になりました。
終身保険は30年間保険料を支払い続けて(途中解約すると元本割れ)、支払額の1.2倍程度。
かたや約10倍です。
もちろん、これは単純比較できるものではありません。
終身保険への保険料支払いは毎月の拠出で、死亡保障などの準備金やその他経費を差し引いたうえでの最終受取額なのに対して、10倍という数値は総支払保険料相当額を30年前に一括投資したと仮定したものにすぎないからです。
ただ、私はこの試算結果に大きな衝撃を受け、保険商品には万が一のときの大きな保障だけしてもらって(掛け捨てだけ利用して)、お金を殖やす「運用」は自分でした方が良さそうだ、と思いました。
考えてみれば、保険会社の手数料が高いのは当たり前です。
受け取った保険料の中から、職員に給料を支払い、広告費などの諸経費を負担し、顧客の万が一の保障までしたうえで、受け取った金額以上の満期保険金を支払って、さらに利益まで出さなければならないのですから。
私はべつに保険商品や保険会社をどうこういう意図でこの記事を書いているわけではありません。
あくまでも私が投資を始めるきっかけの「気づき」の題材として取り上げただけです。
また、実際に自分で「運用」をしてみるとなると、これまた大変です。
誰もが簡単に実践し、かつ心穏やかに継続できることではありません。
預貯金しか知らなかった人が、元本保証のない投資の世界に足を踏み入れるにはそれなりのハードルがあります。
しかしながら、例えば私の実践しているようなインデックス投資であれば、誰でもほとんど手間をかけずに、低コストで世界中の株式や債券などのリスク資産に投資することが可能です。
もちろん、それなりのリスクを許容する必要はありますが、そういう選択肢がもう少し世間に認知されてもいいとは思っています。
---- 執筆者名:虫とり小僧 ブログ名:いつか子供に伝えたいお金の話 ツイッター名:虫とり小僧(@mushitori)