[29日 ロイター] - 米外食大手ヤム・ブランズが29日発表した第2・四半期決算は市場予想を上回った。
新メニューの導入やオンライン販売の安定した需要を背景に、傘下の「ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)」や「ピザハット」の米国販売が増加した。
KFC部門の既存店売上高は30%増と、市場予想を上回った。米国で新型コロナウイルス関連の制限措置が緩和されたことが寄与した。
ヤムは、新しいチキン・サンドイッチや、デトロイトスタイルのピザのほか、米ビヨンド・ミートが製造する植物由来の代替肉を使ったメニューを投入。デジタル事業を強化するため、ティクタク・テックなどのハイテク企業も買収している。
第2・四半期のデジタル販売は35%増加し、50億ドルを超えた。デービッド・ギブス最高経営責任者(CEO)は、傘下のチェーン店全てが「非常に急激な勢いでデジタルブランドになりつつある」と述べた。
KFCとピザハットの米国の既存店売上高は、新型コロナ流行前の水準も上回った。海外部門の既存店売上高は減少。一部の国で新型コロナ関連の制限措置が再導入されたことが響いた。
第2・四半期の連結純利益は前年同期比90%増の3億9100万ドル。1株利益は、一時項目を除くベースで1.16ドルと、市場予想の0.96ドルを上回った。
既存店売上高は23%増。リフィニティブのIBESデータによると、市場予想は20.5%増だった。
同社は、傘下のチェーン店が、中国やインドなどで新たに603店舗を開設したとも表明。長期的な店舗の増加率の予想を4%から4-5%に上方修正した。