Melanie Burton
[メルボルン 18日 ロイター] - 豪資源大手BHPグループは18日、電気自動車(EV)用バッテリーに使われるニッケルが供給過剰で値下がりする中、ニッケル事業部門の評価損を計上する可能性があると発表した。
同社は2021年に米EV大手テスラとニッケル供給契約を結んでいる。
ニッケル価格はインドネシアからの供給が急増したため昨年に40%下落。これを受けBHPはオーストラリア全土のニッケル鉱山でリストラを実施し、評価損を計上した。
現在はニッケル事業部門の再評価を行い、価格急落の影響を軽減するための選択肢を検討中で、2月20日の半期決算で詳細を発表すると説明した。
同時に発表した第2・四半期(10─12月)の鉄鉱石生産量は2.2%減と、アナリスト予想とほぼ一致した。西オーストラリア州の鉄鉱石生産量(100%ベース)は7270万トンとなり、前年同期の7430万トンから減少した。モルガン・スタンレーによると、ビジブル・アルファの市場予想は7250万トンだった。
10─12月の銅生産量はチリのエスコンディダ鉱山における精鉱の品位低下に伴い、4%減の45万7000トンだった。