[ミラノ 25日 ロイター] - ドイツの格付け会社スコープ・レーティングスは25日、ウクライナ戦争に伴う地政学的な緊張を受けて、今年のイタリアの経済成長率予測を3%前後に下方修正した。今年初めの時点では4─4.5%と予想していた。
同社のアナリストがロイターに明らかにした。
今年の財政赤字の予想は国内総生産(GDP)比5.5%。2月初旬時点の予想は4.8%だった。公的債務の予想はGDP比147%から148%に修正した。
同アナリストは、ウクライナ戦争がイタリアの格付けに及ぼす影響を定量化するのは時期尚早とし、「戦争の状況、期間、範囲に左右される」と述べた。
欧州連合(EU)が今後協議するユーロ圏共同債の発行構想については、イタリアのソブリン格付けにプラスの影響があるかもしれないとの見方を示した。