Carolina Mandl
[ニューヨーク 4日 ロイター] - 調査会社S3パートナーズ・リサーチが4日発表したデータによると、米国株とカナダ株の空売り筋は昨年、相場の大幅な上昇を受けて1949億ドルの損失を被った。
S3は昨年について、ナスダック総合が43.4%、S&P総合500種が24.2%それぞれ上昇した結果、空売り筋にとって「極めて厳しい年だった」と総括した。
特に空売り筋はテスラ、エヌビディア、アップル、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムの6銘柄で最も大きな損失を被ったという。
全体では投資家のショートポジションは合計9570億ドルだった。
それでも一部の投資家は、特に昨年3月の銀行危機局面で相場が荒れた際に、空売りによって利益を確保した。
昨年は、最終的にはJPモルガン・チェースに買収されたファースト・リパブリック銀行が空売りによる利益が最も大きな銘柄となり、16億ドルの利益を生み出した。SVBファイナンシャル・グループは3番目、シグネチャー銀行は11番目に空売り利益の大きな銘柄だった。