[パリ 10日 ロイター] - 10日に実施されたフランス大統領選の第1回投票は、現職のマクロン大統領と極右候補のマリーヌ・ルペン氏が今月24日の決選投票に進む見通しとなった。
96%の開票段階で、得票率はマクロン氏が27.41%、ルペン氏が24.03%となっている。
3位以下の候補は敗北を認め、極右のエリック・ゼムール氏を除く全候補が、決選投票でマクロン氏に投票するよう有権者に呼び掛けた。
得票率21.57%で3位となっている急進左派のメランション候補はマクロン氏の1期目の政策などを非難しつつ、「ルペンには1票も入れるな!」と訴えた。他に得票率が2桁に達している候補はいない。
Ifopの予測によると、決選投票の得票率はマクロン氏が51%、ルペン氏が49%と接戦が見込まれる。両者の差は誤差の範囲で、いずれの勝利もあり得る。
他の世論調査ではマクロン氏の支持率はやや拡大し、最大で54%となっている。
マクロン氏は「何も決まっていない!」と支持者に語り、極右勢力を阻止するため、決選投票日に自身を支持するよう全有権者に呼び掛けた。
前回2017年の大統領選ではマクロン氏が66.1%を獲得して勝利した。
一方、ルペン氏は支持率で一時マクロン氏に10ポイントリードされたが、ここ数週間に物価高に焦点を置いた選挙戦を展開し、追い上げを見せた。
支持者に「4月24日にかかっているのは、社会の選択、文明の選択だ」と語り、「私はフランスに秩序を取り戻す」と述べた。