Colleen Howe
[北京 20日 ロイター] - アジア時間序盤の原油先物は小動き。緊迫する中東情勢や中国の需要回復を背景に3週間ぶりの高値に近い水準にとどまっている。
0133GMT(日本時間午前10時33分)時点で北海ブレント先物は0.08ドル安の1バレル=83.48ドル。米WTI先物は4月限が0.10ドル安の78.36ドル。20日が期日の3月限は0.26ドル高の79.45ドル。
IGのマーケットアナリスト、トニー・シカモア氏は前日の米祝日で商いが低調だったとした上で、需要を巡る懸念が中東の地政学的緊張による相場押し上げを相殺し、原油価格は若干下落していると指摘。
ANZのアナリストは「中国の需要が上向いている兆しが投資家心理を押し上げた」と述べた。
中国では春節(旧正月)の大型連休の国内観光収入が前年比47.3%増加し、新型コロナウイルス流行前の水準を上回った。
また、中国人民銀行(中央銀行)は20日、銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)の5年物を25ベーシスポイント(bp)引き下げた。不動産市場を活性化させる取り組みを強めた。