[東京 4日 ロイター] - 松野博一官房長官は4日午後の会見で、国際エネルギー機関(IEA)加盟国が1日、緊急会議で石油備蓄の協調放出を決定したことに関連し、日本の具体的な原油放出量や期間などについては、IEAからの正式な通知を待って早急に結論を得たいとの見解を示した。
IEA加盟国は1日の臨時閣僚会合後に声明を出し、加盟国が「世界のエネルギー市場の安定化に向け強力かつ統一されたコミットメント」を示したと指摘。その上で、具体的な放出量など「新たに実施する緊急的な備蓄放出の詳細については、来週初めに公表される」とした。
松野官房長官は「ロシアのウクライナ侵攻が続く中で、各国協調での放出に合意できたと評価している」と表明。「IEA加盟国が一致団結して、エネルギー市場の安定化に取り組んでいく方向である」と述べた。
その上で「放出量や期間などの具体的内容については、IEAからの正式な通知を受けた上で協調放出が実効的なものになるよう早急に結論を得たい」と語った。