[26日 ロイター] - 米ニューヨーク州金融規制当局の26日の発表によると、ニューヨーク市の証券業界が2020年に従業員に支払った賞与の平均は18万4000ドルと、前年比10%増加した。
ニューヨーク州のディナポリ会計監査官は「当初は金融市場にとって悲惨な年になると予想されたが、好調な引受業務や歴史的低水準の金利、値動きの大きい相場を背景としたトレーディングの急増を受け、状況は急速に転換した」と指摘した。
当局の報告書によると、20年のボーナスプール(賞与基金)は12─3月のボーナスシーズンに19年の297億ドルから6.8%増えて317億ドルとなった。
9月11日に同時多発攻撃が起きた2001年の賞与は33%、2008年は47%、それぞれ減少しており、報告書では、リセッション(景気後退)を引き起こす出来事の後に賞与が伸びるのは異例だと指摘した。