[上海 21日 ロイター] - 中国・上海市の複数の地区の当局は21日、厳しい新型コロナウイルス規制が当面続くと表明した。隔離対象外の地域で確認された感染者が再び増加していることが背景。
市の保健当局は今週、感染者が減少傾向にあり、市中感染が効果的に抑制されていると発言。正常化への期待が一部で浮上していた。
上海市の静安区は21日午前、全ての住民の外出を禁止すると発表。多数の人が集まるリスクがあると説明した。
崇明区も大半の規制を維持すると表明。同区では隔離対象外の地域で確認された感染者がゼロで、規定では住民の90%が外出を許可されることになっている。
同区の一部の町では、スーパーマーケットが引き続き休業。許可なしでの自動車の利用も認められない。外出を認められるのは1世帯につき1人となっている。
交流サイト(SNS)では、静安区の住民と当局が口論する動画が拡散。外出が許可されている地区に住んでいるのになぜ外出が認められないかと詰め寄る住民に当局者は「通知が来た」との回答を繰り返した。
上海で20日に確認された新型コロナ感染による死者は8人で、前日の7人から増加した。国営テレビが21日、伝えた。
20日に報告された無症状の新規感染者は1万5861人で、前日の1万6407人から減少した。
症状のある人は2634人で、前日の2494人から増加した。
隔離が実施されている地域外では441人の感染者が確認された。19日は390人、18日は550人だった。
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