26日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:小さなエネルギーでトレンドが強まりやすい需給状況
■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の売り越し
■前場の注目材料:政府指針、正社員の副業容認へ
■小さなエネルギーでトレンドが強まりやすい需給状況
26日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。
連休明けにより、改めて物色意欲が強まるかが注目されるところ。
日経平均は続落ながらも小幅な下げにとどまっているほか、メガバンクの底堅い値動きをみると、トランプ政権に対する物色意欲の強さも窺える。
参加者は限られようが、指値状況の薄い中、小さなエネルギーでトレンドが強まりやすい需給状況となる。
また、参加者が限られる中での年内のこう着は想定内であり、完全に年末モードからこう着感が強まるようであれば、直近IPOなどに短期の値幅取り狙いの資金が集中しやすい。
ただし、市場のムードとしては、トランプ政権に対する思惑や2017年のテーマ等への物色が意識されそうだ。
2016年は英国のブレグジット、米大統領選での予想が裏切られる波乱の年だったが、トランプ政権への期待が高まるなか、海外勢の買い越し基調によって日経平均は年初来高値を更新し、2万円の大台に迫っている。
足元で高止まりが続いているが、11月からの海外勢の買い越し基調が継続しているなか、需給変化がみられるまではトレンドに逆らう必要はない。
信用需給では売り方の評価損益率は-15%を超えており、14年9月26日時点以来となる。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の売り越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り700万株、買い580万株、差し引き120万株の売り越しとの観測。
なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
12月16日(金):190万株の売り越し
12月19日(月):400万株の買い越し
12月20日(火):110万株の売り越し
12月21日(水):140万株の売り越し
12月22日(木):430万株の売り越し
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(19933.81、+14.93)
・NY原油は上昇(53.02、+0.07)
・政府指針、正社員の副業容認へ
・安倍首相が米ハワイを訪問
・NTT (T:9432)、3D動画を映し出す簡易装置を開発
・東電 (T:9501)、17年7月から家庭用ガス参入へ
・中国空母、西大西洋に
☆前場のイベントスケジュール
・豪、NZ、香港、シンガポール、独、仏、英国、米国、カナダなどはクリスマスの振替休日
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