■中期経営計画
1. “Century 2025”計画
三機工業 (T:1961)は2017年3月期から創立100周年の2026年3月期に向けて、10年間の長期ビジョン“Century 2025”を発表している。
この長期ビジョンの最終目標を「選ばれる会社」と定め、その目標達成のために10年間を以下の3つのPhaseに分け、各中期経営計画の事業戦略を推進していく方針を掲げている。
2. 三機大和地区再開発計画「STeP(Snaki Techno Park)計画」の概要
この中期経営計画“Century 2025” Phase1における重要施策の一つとして掲げられていたのが「大和地区の再開発」だが、同社は、この再開発計画を「STeP(Snaki Techno Park)計画」と名づけてその概要を発表していた。
まずこの計画は、大きく(1) Sanki Techno Centerの構築(2) 機械システム事業部門の製造工場の再編(3) 保有資産の有効活用 に分けられているが、以下が各事業の現在の進捗状況と今後の予定である。
(1) Sanki Techno Centerの構築
“Century 2025” Phase1の目標の一つは、「技術と人の質の向上」であるが、その目標達成のために「Sanki Techno Center」構築計画を発表済みである。
この計画では、同社が保有する三機大和ビルの旧A館を改修し「Sanki Techno Center」(SRC造地上6階地下1階 延床面積約45千平米)として活用するもので、既に前期(2017年3月期)に実施設計を行い準備工事に着手した。
今後は、今期(2018年3月期)内に改修工事開始、2018年秋にオープンの予定だ。
また三機大和ビル(旧B館)は既に外部テナントに一部賃貸を開始しており、旧C館の利用 については未定となっている。
(2) 機械システム製造工場の再編
「STeP計画」の第2の柱である「機械システム事業部門製造工場の再編」では、現在の老朽化している製造工場を集約化する形で、新しい機械システム製造工場(敷地面積約11千平米、建屋面積約5.5千平米)に建替えることを発表した。
今期(2018年3月期)中に設計を行い、2019年3月期から建設開始、その後2019年夏の稼動開始を目指している。
(3) 保有資産の有効活用
第3の柱である「保有資産の有効活用」については、上記の新しい機械システム製造工場への集約により生じた土地スペースを賃貸用不動産として整備することを今回正式に発表した。
予定では、今期(2018年3月期)中に土壌調査を行い、並行して製造工場の解体工事を実施、今期末から来期始にかけて賃貸開始予定とのことだ。
この件については、決算発表後の6月21日に正式発表され、これにより、来期(2019年3月期)以降は、不動産事業の売上高・利益がさらに上積みされる見込みだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
1. “Century 2025”計画
三機工業 (T:1961)は2017年3月期から創立100周年の2026年3月期に向けて、10年間の長期ビジョン“Century 2025”を発表している。
この長期ビジョンの最終目標を「選ばれる会社」と定め、その目標達成のために10年間を以下の3つのPhaseに分け、各中期経営計画の事業戦略を推進していく方針を掲げている。
2. 三機大和地区再開発計画「STeP(Snaki Techno Park)計画」の概要
この中期経営計画“Century 2025” Phase1における重要施策の一つとして掲げられていたのが「大和地区の再開発」だが、同社は、この再開発計画を「STeP(Snaki Techno Park)計画」と名づけてその概要を発表していた。
まずこの計画は、大きく(1) Sanki Techno Centerの構築(2) 機械システム事業部門の製造工場の再編(3) 保有資産の有効活用 に分けられているが、以下が各事業の現在の進捗状況と今後の予定である。
(1) Sanki Techno Centerの構築
“Century 2025” Phase1の目標の一つは、「技術と人の質の向上」であるが、その目標達成のために「Sanki Techno Center」構築計画を発表済みである。
この計画では、同社が保有する三機大和ビルの旧A館を改修し「Sanki Techno Center」(SRC造地上6階地下1階 延床面積約45千平米)として活用するもので、既に前期(2017年3月期)に実施設計を行い準備工事に着手した。
今後は、今期(2018年3月期)内に改修工事開始、2018年秋にオープンの予定だ。
また三機大和ビル(旧B館)は既に外部テナントに一部賃貸を開始しており、旧C館の利用 については未定となっている。
(2) 機械システム製造工場の再編
「STeP計画」の第2の柱である「機械システム事業部門製造工場の再編」では、現在の老朽化している製造工場を集約化する形で、新しい機械システム製造工場(敷地面積約11千平米、建屋面積約5.5千平米)に建替えることを発表した。
今期(2018年3月期)中に設計を行い、2019年3月期から建設開始、その後2019年夏の稼動開始を目指している。
(3) 保有資産の有効活用
第3の柱である「保有資産の有効活用」については、上記の新しい機械システム製造工場への集約により生じた土地スペースを賃貸用不動産として整備することを今回正式に発表した。
予定では、今期(2018年3月期)中に土壌調査を行い、並行して製造工場の解体工事を実施、今期末から来期始にかけて賃貸開始予定とのことだ。
この件については、決算発表後の6月21日に正式発表され、これにより、来期(2019年3月期)以降は、不動産事業の売上高・利益がさらに上積みされる見込みだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)