[チューリヒ 14日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)のジョルダン総裁は、必要なら主要政策金利のマイナス幅を一段と拡大する用意があると述べ、引き締めを検討するのは時期尚早との考えを示した。
13日にスイス公共放送(SRF)とのラジオインタビューが収録され、14日に放送された。
ジョルダン氏は政策調整の効果とリスクを中銀は常に検討しているとし「現在の金融政策が正しいのは非常に明白だ。絶対に必要となれば当然金利を再び引き下げる可能性があるが、今は考えていない」と説明した。
マイナス0.75%となっている現在の政策金利をどこまで引き下げることが可能と考えているかは、明らかにしなかった。
ただ、マイナス金利を深掘りしていけば、どこかの時点で現金をため込む動きが強まる可能性があり、そうなれば政策の目標達成に足かせになると指摘した。