[ベルリン 24日 ロイター] - 台湾の鴻海科技集団(フォックスコン)は、自動車部品の独ZFグループ傘下で車軸システムの組み立てを手掛けるZFシャシ・モジュールの株式50%を取得し、自動車関連およびサプライチェーン(供給網)の機会拡大を目指す合弁会社を設立する。両社が24日発表した。
合弁では、ZFシャシ・モジュールの事業価値を10億ユーロ(11億1000万ドル)と評価。両社は内燃エンジンと電気自動車(EV)分野で提供する製品範囲を拡大できる。
ZFのホルガ―・クライン最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、フォックスコンとの合弁事業は、外部パートナーの支援を受けて特定の事業分野を現在の限界を超えて成長させる戦略の一環だと説明。「この事業は急速に成長する可能性があるが、利益率は比較的低い。新たな資本が必要だ」と合弁の理由を語った。
ZFは株式売却益を債務圧縮に充てる意向。合弁契約は規制当局の承認を経て、調印から6─9カ月以内に発効する見通し。