■NY株式:NYダウ44ドル高、追加財政策への期待再燃米国株式相場は反発。
ダウ平均は44.81ドル高の29483.23ドル、ナスダックは103.11ポイント高の11904.71ポイントで取引を終了した。
ワクチン実用化が視野に入ったものの広範に行き渡るには時間がかかり、新型コロナウイルス感染の再拡大で世界経済の低迷を懸念し投資家心理が悪化したため寄り付きから下落した。
週次失業保険申請者数が予想外に増加したたためさらに懸念が強まり軟調推移となったが、引けにかけて、民主党のシューマー上院院内総務が共和党のマコーネル上院院内総務と追加経済対策の交渉再開で合意したと明らかにすると期待感から上昇に転じた。
セクター別では、エネルギー、ソフトウェアサービスが上昇した一方で、公益事業が下落。
婦人服と美容品を扱うLブランズ(LB)は傘下のビクトリアシークレットやバス・アンド・ボディワークスの売り上げ急増で四半期決算が予想を大幅に上回り急伸。
オーディオ商品を扱うソノス(SONO)も第4四半期決算が予想を大幅に上回ったため上昇した。
処方薬クーポンアプリのグッドRX(GDRX)や口コミサイトのイェルプ(YELP)はRBCの投資判断引き上げを受けてそれぞれ上昇した。
自動車メーカー、ゼネラルモーターズ(GM)は自動運転、電気自動車に25年までに270億ドル投資する計画を発表。
3月時点に計画していた規模から70億ドル引上げた。
Horiko Capital Management LLC■NY為替:世界経済の回復ペースは失速との見方で円買いも19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、104円10銭から103円73銭まで下落し、103円74銭で引けた。
国際通貨基金(IMF)やG20は世界経済回復が失速した可能性や「リスクは非常に高い」と警告したため、リスク回避の円買いが強まった。
先週分新規失業保険申請件数が予想外に前回から増加したほか、カプラン米ダラス連銀総裁が2番底の可能性を警告し、米国債利回りの低下に伴うドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1819ドルまで下げた後、1.1882ドルまで上昇して1.1879ドルで引けた。
ユーロ・円は122円94銭まで下落後、123円32銭まで反発。
民主党のシューマー上院院内総務が共和党のマコーネル上院院内総務と追加経済対策の交渉再開で合意したことから、追加経済対策成立への期待でリスク回避の円買いは後退。
ポンド・ドルは1.3196ドルまで下落後、1.3279ドルまで上昇。
ドル・スイスは0.9139フランまで上昇後、0.9100フランまで反落した。
■NY原油:弱含みで41.90ドル、米国株式の動向を意識した売りが入るNY原油先物1月限は弱含み(NYMEX原油1月限終値:41.90 ↓0.11)。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比-0.11ドルの1バレル=41.90ドルで取引を終えた。
時間外取引を含めた取引レンジは41.26ドル−42.15ドル。
米国株式の下落を嫌気して利食い売りが増えたが、通常取引終了後の時間外取引で42ドル台を回復しており、世界経済の早期正常化への期待は残されているようだ。
■主要米国企業の終値銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)バンクオブアメリカ(BAC) 26.98ドル 0.00ドル(0.00%)モルガン・スタンレー(MS) 58.63ドル -0.18ドル(-0.31%)ゴールドマン・サックス(GS)224.57ドル +0.27ドル(+0.12%)インテル(INTC) 45.62ドル +0.56ドル(+1.24%)アップル(AAPL) 118.64ドル +0.61ドル(+0.52%)アルファベット(GOOG) 1763.92ドル +17.14ドル(+0.98%)フェイスブック(FB) 272.94ドル +0.97ドル(+0.36%)キャタピラー(CAT) 172.90ドル +0.16ドル(+0.09%)アルコア(AA) 18.93ドル +0.60ドル(+3.27%)ウォルマート(WMT) 152.12ドル +3.03ドル(+2.03%)