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今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇を意識してリスク選好の円売り継続へ

発行済 2017-02-15 08:04
更新済 2017-02-15 08:33
今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇を意識してリスク選好の円売り継続へ
14日のドル・円相場は、東京市場では113円82銭から113円27銭まで下落。
欧米市場でドルは114円50銭まで上昇し、114円25銭で取引を終えた。


本日15日のドル・円は、主に114円台で推移か。
日本株反発の可能性があることや米長期金利の上昇を意識して、リスク選好的な円売りは継続する可能性がある。


米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は14日に上院銀行委員会で議会証言を行い、利上げ継続の必要があることを示唆した。
イエレン議長は「緩和措置の解除(利上げ)を待ち過ぎることは賢明ではない」と指摘した。
利上げの遅れは速いペースでの利上げにつながり、結果的に景気後退を招く恐れがあるとの見方を示した。


市場関係者の間では、「イエレン議長の証言内容はややタカ派寄り」との声が聞かれており、米長期金利の上昇やドル反発につながった。
また、証言後の質疑応答でイエレン議長は「今後数カ月間にバランスシートの戦略について協議する」と述べており、金利引き上げの作業の後はバランスシートの縮小に着手することになるとの見方が広がった。


イエレン議長は「(バランスシートは)最終的に現在(約4.5兆ドル)よりも著しく小規模になる」と予想している。
バランスシート縮小に向けた作業は早ければ年内に開始される可能性があるが、金利引き上げと同時並行的に行うことは、インフレ率の大幅な鈍化や過度の信用収縮につながるリスクがあるとみられており、トランプ政権は難色を示す可能性がある。



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