[台北 20日 ロイター] - 台湾経済部が20日発表した6月の輸出受注は588億3000万ドルと6月としては過去最高となった。前年比で9.5%増加しアナリストの予想(5.6%増)を大幅に上回る伸びとなった。
台湾の輸出受注は、4月に新型コロナウイルスのパンデミックが始まった2020年2月以来の減少となったものの5月は6%増加に転じた。
22年上半期の受注額は前年同期比9.5%増だった。
6月の受注は品目別で通信機器が前年比22%増加。中国で感染防止策が緩和され、サプライチェーン(供給網)の目詰まりが緩和し携帯電話やノートPCの受注残が解消され始めたことが背景。
エレクトロニクス製品の受注は11.7%増。半導体がけん引した。
国別では、中国からの受注が引き続き減少し前年比14.5%減少(5月:13.4%減)となる一方、米国は13.3%増加した(5月:10.5%増)。欧州が18.8%増(5月:同9.5%増)、日本は5.9%増加した。
経済部は7月の輸出受注を前年比0.4─3.1%増と予想。引き続き世界のテック需要が支援すると予想する一方で、ウクライナ戦争、世界的なインフレ、コロナ感染に起因する不確実性が国際貿易の伸びを抑える可能性があると指摘した。