[1日 ロイター] - 米民主党上院トップのシューマー院内総務は1日、バイデン政権が要請した330億ドルの対ウクライナ支援策に、ロシアのオリガルヒ(新興財閥)の資産を没収してウクライナ支援に回せるようにする条項を盛り込む方針を示した。
バイデン大統領は4月28日、ウクライナを軍事、経済、人道面で支援するため330億ドルの追加予算の計上を議会に要請。オリガルヒからの資産没収を増やし、売却で得た資金をウクライナ支援に回せるようにする法改正も提案した。
シューマー氏は会見で「ウクライナが必要とする支援を提供するため、われわれに集められる全ての資産が必要だ」と述べた。
その上で、ホワイトハウスの要請に応じ、米国内のオリガルヒ所有資産の没収手続きを簡素化するとともに、連邦裁判所での審理加速を可能にする条項を盛り込むとした。
また、ロシア政府との違法な取引で得た資金と知りながら、こうした資金を保有することを犯罪行為とする考えも示した。