■業績動向
(1) 2015年12月期決算
アイ・エス・ビー (T:9702)の2015年12月期は売上高12,823百万円(前期比6.5%減)、営業利益399百万円(同13.0%増)、経常利益427百万円(同16.6%増)、当期純利益180百万円(同61.8%減)で着地した。
期初予想に対しては、売上高、営業利益、当期純利益が未達となった。
事業分野別動向の項で述べたように、モバイルインフラ分野で研究開発案件が大幅減となったことが売上高減収の主たる要因となった。
モバイルインフラ以外の事業分野は、需要自体は堅調だったものの人手不足の影響などで受注・売上高を思うように伸ばせず、モバイルインフラの減収を埋めることができなかった。
プロジェクト管理を強化して個別案件ごとの採算管理を強化したことが奏功し、売上高売上総利益率は前期比1.7%ポイント改善した。
販管費の増加を吸収して売上高営業利益率は同0.5%ポイント改善の3.1%に上昇した。
当期純利益は前期比大幅減益となったが、これは前期に負ののれん益295百万円が特別利益に計上されたことの反動によるものだ。
同社が現中期経営計画で注力する新事業の売上高は全社売上高の2.2%(約282百万円)だった。
期初段階では期初予想売上高14,000百万円に対して1.7%(約235百万円)を計画していたが、それを上回ることができた。
内容的にはL-share、MDMなどの健闘が目立った。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
期初予想に対しては、売上高、営業利益、当期純利益が未達となった。
事業分野別動向の項で述べたように、モバイルインフラ分野で研究開発案件が大幅減となったことが売上高減収の主たる要因となった。
モバイルインフラ以外の事業分野は、需要自体は堅調だったものの人手不足の影響などで受注・売上高を思うように伸ばせず、モバイルインフラの減収を埋めることができなかった。
プロジェクト管理を強化して個別案件ごとの採算管理を強化したことが奏功し、売上高売上総利益率は前期比1.7%ポイント改善した。
販管費の増加を吸収して売上高営業利益率は同0.5%ポイント改善の3.1%に上昇した。
当期純利益は前期比大幅減益となったが、これは前期に負ののれん益295百万円が特別利益に計上されたことの反動によるものだ。
同社が現中期経営計画で注力する新事業の売上高は全社売上高の2.2%(約282百万円)だった。
期初段階では期初予想売上高14,000百万円に対して1.7%(約235百万円)を計画していたが、それを上回ることができた。
内容的にはL-share、MDMなどの健闘が目立った。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)