[8日 ロイター] - 米フェイスブック (O:FB)が顔認証技術を巡る集団訴訟の棄却を求めた裁判で、連邦控訴裁判所は8日、同社の訴えを退けた。
フェイスブックは、提訴したイリノイ州のユーザーらに対し巨額の賠償責任に問われる可能性がある。
原告らは2015年、フェイスブックがユーザー多数の生体認証データを同意なしに収集、保管したとして、同社を相手取り訴えを起こした。同社が生体認証データを収集するため、顔認証技術を使い、イリノイ州の生物測定情報のプライバシー法(BIPA)に違反したとしている。
フェイスブック側は原告の訴えについて、個別の訴訟が必要などと主張していた。
判事はこうした主張を退け、原告らが集団訴訟を起こすことは可能と認定、フェイスブックが顔のテンプレートを無断で使用したとされる件について、「個人の問題や具体的な利益を侵害するもの」などと判断した。